ポワロも已められない日記

めし、風呂、アガサ・クリスティを読む、大学も行ってる、さしみの日乗。

映画と本に揺れる想い

※記事のタイトルはAIサポートを受けています。ちょっと試行中。

日曜日(2024年3月3日)の午後、息子のみかん星人東横線新丸子駅近くの床屋に連れて行く途中で、本屋に立ち寄ったところ、柳田國男の『明治大正史 世相篇』(角川ソフィア文庫)を棚に見つけて、つい買ってしまう。

そう言えば、亡くなってしまった坪内祐三は、新宿のゴールデン街でこの本の読書会をしていたんだっけ。その模様は彼が主演(出演)した映画「酒中日記」にあるはずだったなと思って、急にそれを観たくなってしまったが、出先のいまはそうはいかない。夕方になって親子で自宅に戻り、「坪内祐三 柳田國男 読書会」でネット検索してみたら、中野翠と佐久間文子の対談を見つけた。この対談、知らなかった。
kangaeruhito.jp
対談をスクロールアップしていったらなんとなく切なくなってきて、階下に降りて坪内祐三の本を探す。『最後の人声天語』(文春新書)を取り出すと、オビには「平成令和史 世相篇」との文字が。そうか、この坪内祐三の「人声天語」がはじまったのは2003年、もう20年以上になるのか。わたしがひょんなことで出版業界に足を踏み入れたのも20年前。そしてあっという間に〈足抜け〉して今に至る。

しかし、そのときの縁で、今日もライター仕事を1件任されて大阪の方たちの取材をしている。つくづく不思議なものだ。そして、今日もポワロは読まないままに、日は移ろいでいく。