ポワロも已められない日記

めし、風呂、アガサ・クリスティを読む、大学も行ってる、さしみの日乗。

鳥山明さんの訃報、ラーメン親子ランチ、マチズモ映画

昨日(2024年3月8日)、23年度最後の仕事の山をほぼ12時間かけて終わらせて、そのままベッドへ倒れ込んだ。
そのまま昼過ぎまで昏昏と眠り続けていた・・・ということができるほど若くはない者の哀しさで早朝5時には目が覚めて、家の掃除をしている(今日土曜日はゴミ出しの日でもある)。

一通りの用事が落ち着いてテーブルで朝日新聞の一面を読む。
鳥山明逝去の記事をリードとして読み、そして三面にある追悼文(「評伝」とあるが中味は追悼である)を読むと、別に鳥山明ファンでもないわたしなのに、思わず涙を流してしまう。
www.asahi.com

死者には申し訳ないが、生者の日常は続いていく。
息子のみかん星人が、昼メシ時に「ラーメンを食べたい」というのでグランツリー武蔵小杉へと出かけ、昼時で大混雑するフードコートでようやく席につくと、息子は[舎鈴]のチャーシュー麺(大盛)を、わたしは[餃子の王将]の天津麺をいただく。

チャーシャー麺[舎鈴]。追い叉焼をつけている
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極王天津麺[餃子の王将

鳥山明さんを偲んで、ここは天津飯とすべきだったかと、箸をつけた後で気がつく。だがそれは牽強附会に過ぎないいやらしさがある。

帰宅して、しかし昨日までの疲れはとれずにそのままソファで午睡してしまう。
小一時間ほどで起きると、途中までHDDで観ていた「007」シリーズ第9作目「007/黄金銃を持つ男(The Man With the Golden Gun)」(1974年)
007/黄金銃を持つ男 (映画) - Wikipedia
を最後まで観る。
www.bs4.jp
BS日テレで昨年から放映している「007シリーズ全24作」を録り溜めたもののうちのひとつ。「黄金銃~」はロジャー・ムーアがジャームズ・ボンド役を演じた第2作目である。

【作品概要】
007シリーズ第9弾。すべてが純金製の黄金銃でボンドを狙う、超一流の殺し屋との火花散る対決!
イギリス謀報部に届いた007への挑戦状。それは黄金の銃を持つ、謎の殺し屋スカラマンガからだった。彼を追って香港に飛んだボンドは、彼が太陽エネルギーを利用した特殊装置で巨万の富を得ようとしていることを知る……。(BS日テレサイトより)

「スーパーヒーローと銃と美女と悪役とド派手なアクションと大仕掛け最新兵器」の羅列は想定通り。構想しているラノベのアイデアに役立ちそう。もちろん、疲れはとれない。

映画と本に揺れる想い

※記事のタイトルはAIサポートを受けています。ちょっと試行中。

日曜日(2024年3月3日)の午後、息子のみかん星人東横線新丸子駅近くの床屋に連れて行く途中で、本屋に立ち寄ったところ、柳田國男の『明治大正史 世相篇』(角川ソフィア文庫)を棚に見つけて、つい買ってしまう。

そう言えば、亡くなってしまった坪内祐三は、新宿のゴールデン街でこの本の読書会をしていたんだっけ。その模様は彼が主演(出演)した映画「酒中日記」にあるはずだったなと思って、急にそれを観たくなってしまったが、出先のいまはそうはいかない。夕方になって親子で自宅に戻り、「坪内祐三 柳田國男 読書会」でネット検索してみたら、中野翠と佐久間文子の対談を見つけた。この対談、知らなかった。
kangaeruhito.jp
対談をスクロールアップしていったらなんとなく切なくなってきて、階下に降りて坪内祐三の本を探す。『最後の人声天語』(文春新書)を取り出すと、オビには「平成令和史 世相篇」との文字が。そうか、この坪内祐三の「人声天語」がはじまったのは2003年、もう20年以上になるのか。わたしがひょんなことで出版業界に足を踏み入れたのも20年前。そしてあっという間に〈足抜け〉して今に至る。

しかし、そのときの縁で、今日もライター仕事を1件任されて大阪の方たちの取材をしている。つくづく不思議なものだ。そして、今日もポワロは読まないままに、日は移ろいでいく。