第13話をウロウロしている。
この話はやや〈箸休め〉的な要素があって、主人公(? といも疑問符をつけてしまう)の古代進(こだい すすむ)の来歴が解るエピソードである花(ちなみに、この第13話でTVシリーズは話数として折り返しになる。ここまでの印象はずいぶんと〈箸休め〉的なエピソードが多かったなというところ)。
彼は如何にして宇宙戦艦ヤマトに乗りしか?
とはいえ、物語はまず古代進が加藤らブラックタイガー隊と航路パトロールに出るところからスタート。ほどなく彼らはガミラスの戦闘機部隊と遭遇し、戦闘に入る。クロスなんか作戦とかいろいろと繰り出しているが、要するにガミラス編隊を追いやったのであった。
そこで、古代たちはガミラス機1機を拿捕し、ヤマトへと帰還する。なにか有益な生体試料が得られるかもしれないのだ。
それよりなにより、われわれを苦しめる、いや人類を存亡の危機に立たせるガミラス星人とはどんな生命体なのか。ヤマト乗員は気になって仕方がない。
しかし、頭部を覆っていたマスクが外されるとなんとガミラス星人は自分たち「人間=地球人」と、肌の色こそ青色だが、見かけの姿は同じ生物であり、乗員は驚くしかない。人は見た目が9割である。
この地球人とほとんど変わらない敵の姿に(いや人間の姿をしていなくともだろうが、人間に酷似しているからこその憎悪であろうか)、古代進は一気に憎しみを燃え上がらせ、その捕虜に外科用メスを突きつけるところで、回想シーンへと入っていく。
ここで、外科メスを突きつけた古代進の心理は、それまでエピソードを観た向きには、「お兄さんを殺されたから?」と思うのではないか(あ、兄の死は沖田艦長のせいだった、と彼は当初思っていたんだったけな)。
しかし、さにあらず。
ここでくだんの西暦2192年の三浦半島へと場面は移る。
先走って言ってしまえば、飛来した遊星爆弾によって古代進の両親は死んでしまい、実兄・古代守をして「お前は平和主義者だ」と言わしめた古代進には憎しみしか残らない。
つまり、外科用メスを突きつけた古代進には古代ファミリーを死に追いやった、熾火のような憎しみが一気にフレアしたのである。
そして、ようやく元のシーンへと戻ってくる。ここまでの〈尺〉はけっこう長かったよね。回想シーンとしては長いほうだと思う。メスを振り回す古代進を押さえつけるみんなも大変な待ち時間だったろう。おかげでガミラス星人との交流はあまり深くは描かれなかったけど、その何もなさがかえって良かったのかもしれない。(この項つづく)
